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タブレットは今

華々しいデビューも記憶に新しいiPad。世界中にフィーバーを巻き起こした日から8年が経過しました。今や物珍しさはなくなり、僕らの生活に定着したタブレット。老若男女問わず使える端末なのは間違いありませんが、生活を劇的に変えたかと言われると、素直に変えたと言えないのが現状です。

 

そんなタブレットの今を検証してみました。

タブレット市場の現状

2015年の943万台をピークに、売上が減少したのが2016年。2017年は横ばいの出荷台数ですが「、1.4%増の863万台という結果になりました。

 

2017年の国内タブレット市場は若干の回復傾向 ~2018年はArm版Windowsが市場拡大に貢献か - PC Watch

 

2018年3月に登場したiPadがApple Pencilに対応したことで、2018年も横ばいながら微増となるでしょう。市場規模としては、年間900万台前後の市場があるタブレット市場。スマートフォン市場が3,409万台(2017年)の出荷台数なので、市場規模は4倍ほど差があります。

 

パソコン市場が1,099万台(2017年)なので、市場規模としてはパソコンとタブレットは同じ規模です。端末のサイズとしては、パソコンに近いサイズのタブレット。常に肌身離さず持つスマートフォン(携帯電話)より、大幅に市場規模が小さいのは仕方がないところでしょう。

 

タブレット市場が1,000万台を越えるには

タブレットの販売台数が伸び悩んでいるのには理由があります。

 

OSがスマートフォンと同じ

 

iPhoneとiPadは同じiOSです。AndroidスマートフォンとAndroidタブレットは、同じAndroid OSが動いている。画面のサイズが違うだけで、スマホとタブレットでやれることに大きな違いがありません。さらにスマートフォンの画面が大型化したことで、タブレットの必要性が薄れるいっぽうです。

 

そういったことをAppleも理解しているのでしょう。iOS11からは、iOSにiPadだけの独自仕様を追加しています。大きい画面をより活かす方向にiPadは進化はしましたが、iPhoneとの違いが少ないのが現状です。

 

同じOSを使っている以上、根本的な差別化はできません。OS面の進化ではなく、ハード面で技術的なブレイクスルーが必要です。行き着くところまできた感のある技術の進化ですが、近い将来起こりうる技術的なブレイクスルーがあります。

 

折りたためる画面

 

折りたためる画面の端末がそろそろ登場します。折りたためるといっても、ニンテンドー3DSのような画面が2つある端末ではありません。1枚の液晶ディスプレイが、折り目なく折れるという端末です。2019年にも折りたためる画面を搭載したスマートフォンが登場すると言われています。この技術を使えば、iPhone Plusぐらいのサイズで、iPad mini程度の画面にはなります。長財布ぐらいのサイズにして、10インチ程度の画面を実現できれば、タブレットの利用方法に変化が起きるでしょう。

 

画面は大きいに越したことはありません。より大きい画面を気軽に外に持ち出せるようになれば、新しいタブレットの市場ができるでしょう。